Kezuru

修得に時間のかかるものだけがホンモノ

動き続けること、努力を積み重ねること

YouTube孫正義氏のスピーチを拝見した。村上龍氏と小池栄子氏が出演されていたので、おそらくカンブリア宮殿だと思う。自分は村上龍氏を尊敬しているので見入ってしまった。

この動画で孫正義氏が言っていたことは人生に対する明確なビジョンがないと、給料を貰う為だけに仕事をするしかなくなる、そして、自分の描いたビジョンの中でどれだけそれに近づけるか、それによって人生の成功度が変わる、という事だと理解した。つまり、それがたとえ職人的な仕事であったとしても、自分のビジョンがないまま金のために働いている場合、その仕事の中ですら、ポジションを確保出来ないということだ。

自分が描く明確な未来のビジョン。今やってる事はそれに向かうベクトルを持っているのか、今日自分は何が出来るのか、この瞬間、自分は何が出来るのか、探せ、そして実行しろ。

起業か就職かではない。そこにビジョンがあるかないかだ。

そーゆー意味では今の職場に一旦就職したという自分の戦略は正しかったと思うし、後悔はない。ただ、長くいすぎた。自分のビジョンとずれてきているのに気付くのに遅れた。それは金属加工というもの自体の面白さがあったからだと思う。

でも、おれのやりたい事は似てる道かもしれないけど別にある。武器を揃えて立ち上がる時はすぐそこまで迫って来ている。

現状を変えるのは自分しかいない

従業員24名、うち、社長の息子及び、そのツレが計5名、金属加工業を営む中小企業。これが今勤めている工場のスペック。ちょっと考えを書くというよりは、現状を箇条書きしてみようと思う。

  1. 社長とその息子(兄と弟。どっちも二十代前半)が役員、以下全員平社員
  2. 息子さんのご友人が入社2、3年でおれよりボーナスが多い、つまり基本給がおれより高い。おれは経験年数=勤続年数13年ぐらい
  3. 息子さんのご友人が入社してから初めて給料が上がった。
  4. 息子さんのご友人は試用期間無しで正社員
  5. 現場の人間の生の声よりも、息子さんやその友達のその場しのぎの意見が優先される。
  6. 現在に至るまでの全ての状況を無視して会社の未来を語っている
  7. 会社を継ぐのは弟のほう
  8. 会社の経費でケータイ代を払い、ジャガーを購入し、息子が一人暮らしをすると言えば2LDKの部屋を購入する。息子たちの給料は役員手当として支給される。
  9. おれがこの職場を選んだのは旋盤に触れるから。
  10. 旋盤工としての技能と考えると終わりがないが、おれのやりたい未来を現実に描くために必要な技能はすでに修得済み。
  11. 何年も前から言っていたが無視され続けたCAD CAMの導入も、兄が言えば一発で導入決定
  12. なんならマルタス(複合機)も買おうとしている。すでに見積もり段階
  13. 金が欲しかったら、残業しろの会社で、給料は上げないとずっと言っていたのに、息子の友達がきてからは毎年昇給してる
  14. もはや職場の誰よりも息子の友達が1番給料高い(基本給は。他のやつは金足りないから残業するから、額面的には他の奴らの方が高い)
  15. まだあるぞ
  16. そんな給料システムなのを棚に上げて、能力完全に無視して、もっと効率上げて生産増やすべきとか言ってる
  17. なんなら残業だけして金だけもらってるとか言ってる
  18. 自分たちはそんなに金には執着してないから、早く終わらせて帰りたいとか言ってる
  19. 本当は機材が揃ってるから、この適当な職場にいながら自己実現にむけた第1号を製作しようと思っていたが、それも無理なのかも
  20. うーん…
  21. 10年以上無かった社員旅行も始まった

これってどう考えても続ける価値ないよなー。金属加工業界は去年からなぜかバブル的に忙しくなってアホみたいに儲かってる。

今だけを見ると我慢して働けば給料も上がっていくわけだけど、おれには無理だなー。

自分の会社を興す時が訪れたってことだなと痛感した。あとはその為の武器を揃えて、始める時期を確定して実行するだけだ。

職人とは何か

この三連休全部出勤したった。これで図面結構はけたのはデカい。指定納期に間に合わないような時に、こっちから納期変更を打診することがあるんですけど、それに間に合うか遅れるかって瀬戸際で、仕上げと話した結果、火曜の朝に仕上げにあればワンチャンあるってなったら三連休してる場合じゃねーでしょ!

OKUMAのCNC旋盤使ってるんですけど、その製品に割と公差あるのにLB10しかかけられる機械なくてヤバかったけどなんとか。この機械、小さいからか知らないですけど、寸法がしょっ中変わるからマジ大変でした。そのせいで昼休憩もロクにとれない日が続いたけど、やり甲斐ありましたわ!

こういう時のおれって職人なんですよねー。職人って技術や技能のレベルで決まるというよりは、そいつが製品に対峙する時の状態を指してるんだと思う。心構えというか。だから職人になれるかどうかってのは、そいつが決めてる事なんだよなぁ。教わってどうのとかじゃきっと無い。

そーゆー風に考えると、技は盗んで覚えろはクソほど理に適ってる教育方針だなぁって妙に納得した。あれは技術をなかなか教えないんじゃなくて、そいつが職人(という状態)になってから技術を伝承するという事なんやねきっと。